記憶の仕組みを利用した復習を!

受験勉強を行う上で何かを記憶するということは基本的な事です。記憶が必要でない科目はありえないでしょう。多くの受験生がこの記憶という作業に多くの時間を費やしてより多くの情報を脳に定着させようとしているのです。
そして、この記憶という作業を効率的に行うためには記憶と脳の仕組みをよく知ることがその近道となります。

記憶と脳の仕組みを知るうえで役立つのがエビングハウスの忘却曲線です。
これは19世紀のドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが発表した人間の記憶力に関する研究の成果で、その内容は被験者に対し3つのアルファベットをランダムに並べたものを多く覚えさせて、それがどの程度時間が経過すればどの程度忘れていくのかを実験してその結果をグラフ化したものです。

その実験から分かったことは、まず記憶した事柄は覚えてからごく短時間の間に半分近く忘れてしまうということと、その段階で忘れなかった記憶はその後長時間保持され、徐々に忘れていくということです。

この事実を応用して日々の復習を行うことでより効率的に記憶していくことができるようになります。
実験の結果から、記憶したことは必ず忘れていきますが、中には定着するものもあります。とすれば、定期的に復習を繰り返すことによって定着する記憶が増えていき、記憶が強化されると考えられます。

具体的な復習のタイミングは、まず記憶してから急激に忘れていきそれが落ち着いた段階、すなわち忘却曲線がなだらかになったときに復習するのがよいでしょう。具体的には勉強したその日の夜などです。その後2,3日するとかなり忘れてしまうのでその段階でもう一度復習します。
そうやって記憶を徐々に強化していくと、1週間、2週間、1ヵ月と記憶が持続する期間が長くなり、記憶がより強く、忘れにくくなっていきます。

このサイクルは人によって差が出ると思われますので自分たちで調べてみるのがよいでしょう。自分のサイクルが分かれば最高のタイミングで復習を行うことができ、記憶をより強固に定着させることができるようになるでしょう。

大阪の個別指導の塾「講師会」では最高でも4人1グループの少人数での個別指導を行っています。効果的な勉強法などを教えてもらったり、苦手な科目を重点的に教えてもらったり、分からないところがあっても少人数での個別指導のため自由に質問できます。受験を控えた浪人生の方とその親御さんにおかれましてはぜひ当塾にお気軽にご相談ください。