大学入試のための国語学習法①

古文単語の覚え方

はじめまして。国語科講師の小中です。

先日某本屋さんの「学習参考書置き場」付近からこんな声が聞こえてきました。
「国語ヤベー」「国語は勘だよなー」「いや運だよ」「センスだよー」……
いや「アホかと」……受験生とは到底思えない発言が聞こえてきましてね。
大学入試の国語学習って本当に知られていないですよね。いや、むしろ「国語を真面目に正しく勉強している受験生」がほとんどいないんっすよね。(その点英語は羨ましい……)

まあ受験生をディスってばかりでは意味がないのでこの場を借りて少し「大学受験のまともな国語学習の方法」を伝えていきたいと思います。

今回は「古文単語張」の使い方から。極論「古文の単語帳」って何使ってもいいんすよ。
あえておススメを挙げると
古文単語333
(私の師匠。ホンマに素晴らしい単語張です)

だって「何をやるかよりも」「覚えた情報(古文単語)をどう活用(応用)するか」が大事なんでね。

大抵の受験生はこんな質問をしてくるんですよね。
受験生1「古文単語は○○語いりますか?」

受験生2「古文単語は「○○語覚えれば志望校に受かりますか?」
小中「いやいや語数も大事やけど、それをどう古文読解の際の読みにつなげていくかが大事じゃない?」
生徒1・2「?????????????」

そう受験生は「古文単語を覚えたらスラスラ読める信仰」に陥っているのです。
古文単語を丸暗記しても選択肢でやられたり、覚えた古文単語の意味が文章にあわないなあって感じたことありません? そうなんです。英単語と同様に「古語の意味は文章の中で決定する」からなんです。

それならどうやって古文単語張を活用するんだよって?
まずは、
①チェックシートを隠しながら、赤で印字された意味だけを覚えるというやり方を一刻も早くやめること

語源の説明を面倒くさがらず熟読し、記載されているイラストが頭に浮かぶまで繰り返し見ること
☛ その際、「丸暗記すべき古文単語」に関しては、高速で思い出せるかどうかがカギなのでそのあたりも意識化して取り組むこと!!

③単語帳に記載されている訳を丸暗記せずに、古文単語の「核」(コア)イメージを把握すること
☛ 古文単語の「核」(コア)イメージをつかむことによって文章を読む際に「速読」につながるんですよ。(まあこのお話は古文読解のスキルについてお話しする回で!!)

以上のことを実践するだけで実は古文単語の暗記時間がグッと短縮され、覚えた意味内容を「長期保存」化することができると思います。現役生の方も浪人生の方もまあ騙されたと思って実践してみてください。

古文の勉強は一に単語、二に単語です。古文単語を早めに頭に叩き込んで後は、読解問題で覚えた古文単語の活用につなげていくわけですよね!!

今日はこのあたりで。
次回は、「古文文法」の勉強の仕方についてお話ししたいと思います。

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